道路の真中に、
息絶えた猫が眠っていたのである

冷たい雨が、
彼女が生きていた証を
流していったのである

そうか、
どうやらわたしは生きているらしいです


急に母に会いたくなって
駅前の雑踏にそっと紛れ込んだ。




* 110611