日付が変われば
今日の記憶などないのでしょう

指から流れでた血潮が
遠く数百年 千数百年前のどこかまで
ずっと沈んでいくの

誰も彼も忘れてしまったの、
声にならない悲鳴をあげなから 細い息をしながら
それでも前を向きながら生きてきた誰かを
僕らはずっと殺してきたこと

満たされるたびに忘れていくの
そうして灰になって
いつか




* 121012